VOICE

卒業生の声 2021/10/17

「大切なことはすでに足元に。」

 

22歳の私は、思い描いていた夢敗れ、未来を遠く感じていた。

何もしなくても訪れる明日を、ただ受容していた。

 

31歳の今はどうか?

 

足元に咲く野草から未来を生きようとする意志を感じて、涙が込み上げてくる。

明日も陽が昇りますようにと願いながら、よる目を瞑る。

 

広田では、これまで経験してこなかった日常があった。

太陽が昇る4時半、畑に出て野菜の世話をする。去年より芽が出るのが遅いな。朝ごはんにこの間引いた葉っぱでも食べようか。そういや、誰々がこの野菜楽しみにしてるって言ってたっけ。そんなことを考えながら鍬を持ち、食物を自分の手で育てる人がいる。

 

一時帰宅して家族の朝食を作り、洗濯物を干して6時半。海から船で帰ってくる家族を外で迎える。お疲れ様、の言葉と引き換えに籠いっぱいの魚を受け取る。誰かに届けるものと夕飯になるものとを仕分け、海からの恵みを自分の手で捌き戴く人がいる。

 

毎日同じことの繰り返しのようで、その営みは自然に委ねられ、時に自分の決断の連続である。そして決断の先にある誰かの顔を常に想う。私は広田のばあちゃん達からそんな学びをもらってきた。

 

ー 大切なことはすでに足元にある。

 

それに気付ける余白が今の自分にあるかどうか。

よく観察して、事実は何であるか。

自分のジャッジではなく、事実に対して自分のwantである声は何なのか。

そうやって問い続けることが、この10年で得てきたもの。

 

自分が感じたものは自分のもの。でもそれを誰かと分かち合った時、誰かの一部にもなる。

悲しい、嬉しい、悔しい、楽しい。

その全てが今この瞬間の宝物だから、それに蓋をすることなく、誰かと共に生きるスパイスにしてほしい。

 

これを読むみなさんより少しお姉さんの、、煙山美帆からは以上です。

 

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