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卒業生の声 2021/10/12

コロナ禍で何か頑張りたいけど1人じゃできない。。。そんなあなたへ

「仲間」という言葉をみて最初に浮かぶのは、「信じてみる」ということ

何でも言い合える関係でもあるし、その人がどんなことをしても受け入れられる関係なのかなという感じ、傷つく可能性があるのも覚悟かな。でも、行動を信じるのではなくて、その人の存在の素晴らしさや想いを本気で信じるということ。

 

 僕はCMSPで人に安心感を持てた。

人は安心して初めていろんな行動ができるようなる。

お互いが信じ合えば、安心からその先にあるいろんなチャレンジができる。

信じることで生まれる安心感が一番大切なのだと感じている。

 

 当時、大学3年生の冬にCMSPを部活の後輩に紹介してもらった。

部活もチームスポーツより個人競技を選んでいたし、

理想を追ってばかりで実力が伴ってない自分を見て煙たがられるのが嫌だった。

「一緒にもっと強くなろうぜ!」と声をかける勇気もなかった。

 

「結局誰もわかってくれない、人を信じられない、でも本当は信じたい」

 

そんな時に、声をかけられたCMSP

「仲間とつくる本気のまちづくりのプロジェクト」

そんな感じのうたい文句だった。

 

普通に疑った。金額も高いし騙されてるかなあとかも思った。

でも、騙されてもいいや。

やらない後悔よりやる後悔と思って、思い切って参加した。

 

こんな風に思い切ることができたのも、

変わりたい強くなりたい。そんなことをずっと思ってきたけどなかなかうまくいかない自分に嫌気がさしていたからかもしれない。

最後のチャンスと思って飛び込んでみた。

 

やるならもうどうなってもいいという覚悟で臨んだ。

1週間のプログラム中

「何を思ってもいいし、何を感じてもいいよ。」

いろんなことを受け入れてくれる人がたくさんいた。

 

その言葉も普段だったら信じないのに、

本気で信じてみた。

普段だったら、空気読んで言わない言葉も

もビクビクしながら何度も言ってみた。

 

でも大丈夫だった。

人への恐怖心も、それと同じくらい強くある信じたい気持ちも。矛盾を抱えている自分の感情をそのまま受け止めてくれた人たちがいた。

びっくりした。涙がほんとに滝のように溢れた。いろんなことを感じてもいいんだ。周りの雰囲気と違うことを感じててもいいんだ。

素直に嬉しく、生まれて初めて自分の感情を全部受け取ってもらえた感覚があった。

 

その1週間のプログラムから、何かが一気に吹っ切れた。

かのように思えた。。。

けど、現実に戻って言いたいことが言えなかったり

信じることができない自分に戻るのが嫌だった。

 

何より、人が人を信じることから生まれるチャレンジや場所をもう一度作りたくて半年間のスタッフを始めた。

 

でも20年以上言いたいことが言えなかった人が、自分の気持ちを言えるようになったり、信じられるようになるのは、そんなに簡単なことではなくて、いつの間にか相手を信じたくなくなったり。相手の気持ちを考えずに感情任せな言葉遣いになったりした。

 

特に印象に残ってるのは

・当時の企画設計のペアとの関係

 

ペアの子は自分とは真逆のタイプだった。

よくいう合わないよねそこの2人ってやつ。

でも、そんな2人が互いを尊重しあえる素敵なペアになったら、

参加してくれる人もいろんなことを感じてくれるだろうし

僕自身それに挑戦したかった。

チームメンバーも最初はそのペアにするのはダメって話をしてたけど

理解してくれて信じてくれた。多分結構勇気いただろうなと思う。

 

案の定ペアとの関係はうまくいかない。

それまで僕のペアは神戸から広田まで通い。

深夜帯のバイトもしつつ、

お金をなんとか工面しながらのスタッフでした。

 

東京で集まる定例mtgにくることがお金の関係で難しくなったり。

 

当時の自分には理解し難かった。いろんな事情があるのも何となくわかっていたけれど、それを何で解決してこないんだろう?とか

もっと同じ熱量で一緒に頑張りたいのに。できないじゃないかと。

裏切られるのが怖いのと同じで人のせいにしてた。

 

やる気ないやつと一緒にやりたくなんかない。やめればいいじゃん。

でも、何でそこまで広田に来るのか、何か理由があるはずだと。だから聞きたい。

 

こんなトゲトゲした言葉を使う人に広田に来る理由なんて話したくもなかったかもしれない。けれども勇気を出して話してくれた。

「まちの人が自分を社会復帰させてくれた大切な場所だと」

 

何があっても自分がいていいと思えるそんな大切な場所があるのなら

お金がなくなろうとも、人に迷惑をかけようとも

それはいきたい場所だよなそう思えた。

 

そんなこともあって少しだけ近づけた気がした。

 

企画設計の最終段階、話し合ってもなかなか決まらない。何でかわからない。

お互いの主張がぶつかるだけで、相手の意見を受け入れようという姿勢が僕にはなかった。絶対こっちの方がいいと頑なだったのだと思う。そういう意味では上下で人を見ていたりもした。

 

そんな時マネージャーから本当に大切な言葉をもらった。

 

「信じようとして頑張ってる姿も伝わる。

でも米粒一つ分でも、この人とはできないなとか、

分かり合えないなとかそんな気持ちがあるのなら絶対企画はできないよ。」

 

この言葉で号泣したのを覚えてる。

信じるのが苦手な自分、相手を上下で見てしまう自分。良し悪しで判断してしまう自分そんな自分がいる上で。

それでも相手の考えや気持ちを純粋に信じてみる。

 

次の日の朝、企画はびっくりするぐらいすぐに決まった。

自分の弱さに何度も何度も壁に当たって、その度に人を信じることがどんどんできるようになってきた。

 

今もまだペアとお互い頼り頼られる関係が続いているのは本当に有難く嬉しいことです。

 

 有耶無耶に信じろということではないけれど、

自分の信じたい生き方や信じたい可能性を悩みながらも本気でぶつかって進めば道は開けるのだと実感しています。

 どんなことでも開きたい道があるのなら、CMSPは町の人と私とあなたの私たちで積み上げる、1人では作れない素敵な想いの詰まった「私たち」のまちづくりをしてみるのも一つ面白いだろうなと思っています。

 

CMSP43期参加者

CMSP53期スタッフ 上村徹雄

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