第7期CMSP


ーChangeMakerStudyProgram7期報告ー

 

 

 2月29日に始まった大学生の1週間の奮闘記は3月6日に幕を閉じました。ChangeMakerStudyProgram第7期は大陽地区での1週間を大学生と多くの広田町の方、特に大陽(おおよう)地区の方とかけがえのない日常を駆け抜けました。CMSP7期の報告をしていきます!

 

 

 

~プレミーティング(事前研修)in東京~

図4

ChangeMakerStudyProgramは広田町に行く前から始まります。それは1週間という限られた時間の中で最大限に成果を出す上で、東京で準備できることをしっかりやっておくためです。また、広田町に行く前から現地に想いを馳せることで、広田町での1週間に向けて気持ちを高めていきます。

 

 

 

7期プレミーティングでは1週間の中で具体的に何をやるのか、広田町の中の大陽地区とはどのような場所かを紹介しました。特に大陽に住む人を取り上げることで、大陽という地区を暮らし・人柄から感じ取れるように伝えました。

 

 

図1その他にもこのプログラムで自分が何を目指してやっていくのかを明確に定めることで、「1週間自分が何を目的にして過ごすのか」について1人1人が考えることができました。

最後には1週間への決意を1人1人みんなで宣言をし、この場を締めくくりました。

 

 

 

 

 

 

~7日間現地プログラム~

ついに7日間がスタートです。期待不安を胸に、陸前高田市広田町に降り立った大学生達がここから7日間を走り抜けていきます。1番最初のプログラムであるイントロダクションの場は、7日後への期待を言葉にし、チームみんなの目的を共有することで、次へのワクワク感を高めていました。

図5図7 図8図9

*広田町生活体験プログラム(民泊)‐1日目・2日目‐*

民泊とは、ホテルや宿に”お客様”として泊まるのではなく、一般のお宅に“家族の一員“として泊まってそのお宅の生活を体験することです。
今回は大陽地区の6家庭にご協力いただき、大学生は1泊2日で各々普段は味わえない魅力的な体験をすることができました!!

図10図11 図12図13

 

16時にそれぞれのお宅に伺い、まずは地元の方と一緒に晩ご飯です。お客様向けの凝った料理ではなく、本当に地元の方が普段食べている料理を、大学生が一緒にいただきます。同じ釜の飯を食うことで広田の方と大学生の距離もグッと近づきます。

 

図14図15図16図18

 

温かい布団で旅の疲れをゆっくり癒し、2日目は各家庭の日常生活に入り込めるような体験をさせていただきました。

例えば畑仕事、料理のお手伝い、クルミもちづくり、大陽坂のお散歩・・・家庭の数だけ、面白い体験がある!

図41図42図43

 

今回の体験を通して、大学生と大陽の方々がお互いの人となりを知り、心の距離が縮まって、温かな笑顔や涙が自然と見せられる関係を築くことができました。

本当に心に残る、素敵な時間になりました!

図20図21

 

*広田町生活体験プログラム②‐3日目‐*

 

4家庭にお邪魔して、各家庭で日常的に行われているカキ養殖の作業や畑の収穫作業を体験しました!

 

図22図23

図24図25

 

その内の1家庭を Pick up !

カキ養殖をされている政弘さんのお宅では、カキの殻についた汚れを削って綺麗にしたり、殻を剥いてみたりと出荷に向けた作業を体験させていただきました!

作業場を包む磯の香り…殻にくっつく小さなイソギンチャク…器用さがあらわれる、ナイフで切った貝柱の断面…

政弘さんの日常生活は、私たちにとっては新鮮なことばかり!常に五感で感じ、楽しみつつ集中して作業に没頭していました。

また、お昼ご飯は政弘さんのお宅で、剥いたカキを使ってお吸い物をいただきました♡

自分の手で剥いたカキを食す喜びは一際大きく、政弘さんとのお話も楽しみつつ、時間ギリギリまでこたつに入って穏やかなひと時を過ごしました。

政弘さんとは中間報告、AP、最終報告会と最終日まで関わり、私たちにとって大事な方の一人です!

 

*中間報告会‐4日目‐*

大学生が広田町に来てからの4日間で考えてきた、“広田のために” という想いを、初めて町の方々に伝える場です。

そして、7期の中間報告会には大陽70家庭中、9人の広田町の方々がお越し下さいました!!

図26図27

 

 

大学生の考えに対して、

「 すごく楽しそう! もっとこうしてみたらおじいちゃんおばあちゃんも来やすいね 」

という意見や、中には

「 そんなに甘くないよ、まずは自分の足元を見なさい 」

と言って下さる方もいました。

図28

 

 

“広田町のために、町に来た大学生”としてだけではなく、一人一人に真剣に向き合い、町の方々も大学生も、想いを伝え合う場となりました。

最後に、一人の漁師さんから、

「 こうやって広田のためにと考えてくれることが本当に嬉しい 」

という一言を頂き、また一歩、広田町やこの人のために、という想いが強くなる中間報告会でした!

 

 

 

*アクションプラン*

図29

 

6日目には、アクションプランを実行しました。

この日は、大学生が広田で活動する中で感じた課題に対する具体的な解決アイディアを町の方と一緒に実行する日です。

各アクションプラン合わせて20名近くの広田の方が来てくださいました!

 

 

実行したアクションプランは以下の3つです。

 

「おもひでぽろぽろひろさんぽ ~好きがここからあふれ出す~」

図30

広田の方と大学生が、一緒に広田の魅力を探す「ひろさんぽ」と

広田への想いを手紙に綴り投函する「魅力ボックス」という箱を通して、

それぞれが考える広田の魅力についてその場にいるみんなで共有しました。

 

大学生の私たちから見た広田町は、人の温かさや自然の豊かさなど、たくさんの魅力を持つ町でした。しかし、そんな暮らしが当たり前の広田の方々からは

「なんでこんなところに来るの〜?」

といった声を頂きます。

 

私たちは  “広田の人に、広田の魅力に気づいてほしい!”   “広田の人から広田の人へ、魅力を伝え会えたらもっといいよね!”

という想いで、このアクションプランを企画・実行しました。大学生と広田の方が一緒に広田町をお散歩することで、

「実はこの場所前から来てみたかったのよ」

といった声があっただけでなく

「こっちに行くともっといいところあるよ!」

と、自ら教えてくださる瞬間もあり、最後には

「また企画してね」

と言ってくださる方がいました。

手紙を通した魅力の共有では、普段なかなか口では言えない想いを、手紙とボックスを通して広田への「好き」を共有し合う

素敵な場となりました。

今回のAPが、これからも、広田で自然と「広田の良いところ」を伝え合えるきっかけとなっていれば良いなと思っています。

 

 

「H&S―広田のすべてつめこみシアター―」

図31

 

H:広田、人、S:食、自然、などの頭文字で、私たちが1週間で感じた広田町の魅力や、広田の人自身が、日常の中で大切にしている宝物などの写真や動画を撮り、それらをまとめてムービーを作りました。

広田にはたくさんの魅力があることを、広田の方々にももっと知ってもらいたい!

という想いで始め、大陽地区を中心に広田町中を撮りに回りました。

ムービーを流し、その後広田の方からもらった牡蠣やネギを使って料理を作りました。たくさんの人が公民館に集まり、広田の方々や学生関係なく皆で食べながら、ムービーで流れた風景や人の話などをし、明るく楽しい、温かい雰囲気がそこにはありました。図32

 

「あれ、うちの前にある坂だ!」

「あーやっぱり海はきれいだな!」

というように、長年住んでいる広田の話を楽しそうにしていたり、

「牡蠣ってああいう使い方もあるんだな。美味かった。」

という魅力を再発見したような声があったりと、広田の方と一緒に町の良さを確認できた時間でした。

 

 

 

 

 

「大行列?!陽気なお茶っこ遠足~やってTRY!広げよう~広田の輪~」

 

 私たちすぎぶんは、日々に生きがいややりがいを気づけてない人に対して、新しい出会いや視点を楽しみながら過ごすことで、生きがいややりがいを見つけられるきっかけを得られる状態を目的として
APを実行しました。

 

その名も、「大行列!!陽気なお茶っこ散歩〜やってTRY!広げよーーーう広田の輪」です!

 

図46図47

 

 

 

 

 

 

 

 

簡単にいうと、遠足らしく初めに「遠足のしおり」を配り、複数のお宅を伺ってお茶をふるまう「お茶っこ」を行っていきます。最後に、綺麗な景色が見える坂の上で記念撮影をして、坂を歩いて下って終了です。普段は家の人がお客さんにお茶やお菓子を振る舞うお茶っこですが、今回は趣向を少し変えて、本来もてなしていただく側の大学生が家の方に台所などをお借りして、大学生らしい料理やお菓子を出して「逆に」家主がおもてなしされるという、あべこべ面白企画になっています。


実際に遠足に参加してみた町の人は、(実際大学生は大根ステーキを振る舞いました!!)「この料理は新しい!」、「レシピを教えてほしい!」や、「遠足なんて子供のころに戻ったみたい」といった感想をいただき、町の人が遠足という懐かしくも楽しい雰囲気に包まれながらも、お茶っこという普段当たり前に思いながらやっている広田の魅力的な文化の新たな魅力の発見をするという場になりました。

*最終報告会*

図34

7期大陽で過ごす最後の日。

この一週間でお世話になった広田の方や、初めて足を運んでくれた方、大陽地区外から来て下さった方含め、総勢27人の広田の方にお集まり頂きました!

 

主にやったこととしては次の3つです。

ⅰアクションプランの発表

ⅱ大学生一人一人からの一言

ⅲ広田の方との共有の場

 

どの場面でも大学生は涙を流したり笑みをこぼしながら、言葉にならないような想いも伝えてやる!という想いでそこに立っていました。

そんな大学生を見て広田の方は共に涙を流し、ほほ笑み、

「また来いよ」 「君たちだったからよかった」 「君たちのおかげで大陽は元気になった」

といった言葉をたくさんかけていただき、心から嬉しく感じました。

 

 

「こんなにも心あたたまる場を、7期メンバーと広田の方と一緒に創りあげていたんだ、一週間で創れたんだ。

自分が来た意味をモヤモヤ悩み考えていた大学生も

自分が関わることの意味を考えてもいなかったかもしれない広田の方も

何かまだ掴みどころのないでも、確実にここに居てよかったと思えるような場であった」

 

スタッフがそう確信できる、最後の場でした。

 

 

〜7日間こぼれ話〜

*お茶っこ散歩*


まず「お茶っこ」とは、お茶を飲みながら団らんする文化であり、広田の魅力の一つです。

時に、初対面や数回しか会ったことのない私たちですら快く家に上げてくれる、広田の人の温かさを感じる機会でもあります。

 

4日目の午前中に行ったお茶っこ散歩も、アポなしで一軒一軒訪問してお茶っこをしました。もちろん、留守な時や時間がなくて立ち話になったこともありました。しかしそれもまた日常。会いたい人に会えないもどかしさ、新しく会う人との会話での新たな気づき、広田の人の温かさを感じる時間でした。

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*AP会議*

図38

「広田町のために」「大陽の○○さんのために」

そんな想いを日に日に膨らませながら、想いを形にしていく会議を1週間通して行いました。真剣にアクションプランを作り上げていく過程では、学生同士が本気でぶつかり合い、語り合い、楽しむ空間がありました。

 

6.7人単位のグループでは一人一人の重みは計り知れず、プランには自分らしさ・グループらしさが大きく反映されます。

縁があり、出会ったばかりのグループをまとめる大変さと乗り越えた先にある信頼関係・心の底からわくわくできるプランはプログラムを終えてもかけがえのない思い出として宝物のような輝きを放っています。

図39図40

~Afterミーティング 3/27~

 

3月27日に東京でアフターMTGを行いました。7,8,9期合同で行ったので約50名の大学生が集まりました。それぞれ各期で過ごした7日間は異なりますが、『広田町のために』本気で活動した仲間として同じ時間を過ごしました。その様子をお伝えします(各期で掲載している内容は同じになります)。

大まかな流れは各期で行ったAPの報告を行い、APごとのグループに分かれ7日間を振り返りました。その後、7日間の自分の原動力を明確にし、次の一歩を明確にするワークを行いました。

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この日行ったワークは大きく3つにわかれていました。まずは7日間どんな取り組みを行い、広田町の方からの言葉を思い出すことで目指していた目的に対して振り返るワークを行いました。

久々に会うメンバーと7日間を振り返ることで、印象に残っている広田の方や仲間たちの言葉を思い出す場になりました。

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ここでは、走り抜けたChangeMakerStudyProgramの7日間をなぜ走り抜けられたのかを自分の原動力を探すことによって明確にしようとしました!自分がなににモチベーションをもって行動することができるのか、それが自分自身のなかで明確になることによって、これから挑む次の場所でもしっかりと走り抜けられるようにしました!

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最後のワークではこれからそれぞれのフィールドで何をするのか。ということを自らに問いかけ表しました。それに対して7日間一緒にいたからこそできる仲間への気づき、応援、アドバイスを伝え合いました。

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全員でそれぞれの宣言したシートを共有しました。

期をまたいで全員の宣言をまとめました。過ごした場所・時期は違う人もいるけれど、その一人一人がこれからに向けて力強く一歩踏み出すという場になりました。

~参加メンバー~

スタッフ7名、参加者13名の計20名が大陽で過ごした一週間。今このページをご覧のみなさんに、大陽のあたたかさをぜひ感じ取っていただければと思います。

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~リーダー挨拶~

『そこにいる目の前の1人に向き合う』

図44ChangeMakerStudyProgram7期の報告ページをご覧いただきありがとうございました。7期リーダーの小林敬志です。私たちの1週間はどうでしたでしょうか。広田町を舞台にしたこのプログラムは、やはり広田町がすこしでもよくなるようにと企画されています。しかしそれは工場が立つとか、町に会社ができるとかそういう”良いこと”を求めているわけではありません。そこに住む広田町の人が少しでも笑顔になったり、少しでも生活や人生に生きがいを感じて楽しくなることで起きる変化を目指しています。だからこそ、僕らは「そこにいる目の前の1人に向き合う」ことを考え続けるんです。

人が変われば町も変わる。1週間という本当に短い期間で起こせる変化は本当に少しかもしれないけど、そこで生まれた変化はこの町の文化となってこの先の町の未来を明るく照らすかもしれない。

7期ChangeMakerStudyProgramでもそんなささやかな、でも確かな変化が起きていました。

「この大陽という地区でこんなに人が集まると思わなかった」「若い人と話すと元気をもらうよ」と言ってくれる地元の人がいました。過疎が進み、高齢化で元気がなくなりつつあるこの町で起きた変化が、新しい風となってこの先この町が元気になっていくときに後押しになっていけばいいなと思います。

 

7期プロジジェクトリーダー 小林敬志