葉山舞子『”ここにいなければ知る由もなかった生まれて初めての感情について”』


2016年春季・夏季と、1年間広田町大陽部落とともに過ごしてきました。


「この1年間

ただ ひたむきに

あの町の、大陽のためだった。」

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写真をじっと眺めているだけで、そんな想いとともに涙があふれて止まらなくなるくらい

ありったけの想いを 注ぎ込んだ町でした。



たった1枚を通して1年間を振り返ってみると

この写真が撮られた日、最終報告会をやり遂げた歓喜を覚えている。

右に並んでいる一軒一軒を回り、町の方からもらった笑顔一つひとつを覚えている。

いっそ死んでもおかしくない程の緊張の中
町の方に一切繕わない想いを伝え、心を許しあう関係になれた あのときの震えを覚えている。



町のいたる光景から、1年分の色鮮やかな感情がよみがえります。
春に見せる色と夏に見せる色はすこし違っていて、

共に過ごした町の方や仲間の分だけ彩りを増し
一人ひとりの涙、笑顔、抱えきれない程の感情もすべて、 気づけばあの町に溢れかえっていました。

たった1年間の「私と広田町」に、
これだけのものが詰め込まれるものなのかと

 

誰より私が 驚いています。



“広田町”ということばに触れるだけで、
大陽という地に立つだけで
こんなにも胸が熱くなる。

これと同じものを持つ 仲間が傍にいる。


そう考えたとき、えもいわれぬ喜びに胸が打ち震えました。

「この世にこんな感情が存在するなんて。」
と 21歳にして思えるものなのかと。

誰より 私が、驚いています。



この活動を通して私がもらったものは
広田町という、第二の故郷と
そこに住む大好きな人たちと
支え合い高め合える仲間と

それから

心を 身体を 突き動かすほどの感情
とろとろと熱くて優しい感情
一生忘れることなく、自分の中に流れ続ける感情
生まれて初めての感情でした


私のこれからの人生において、この1年間は確実にターニングポイントであり
この感情をもって、この先に待つどんな日々もより濃く より鮮明に つくりだしていけると

そう確信しています。