「本気で想って伝える」広田と14期が教えてくれたこと

第14期CMSPスタッフ 山田詩織
東京工科大学4年

s__54853647

 

 

「本気で人を想うってどういうことなの?」

 

スタッフをやった半年間を振り返ります。

強く残ったふたつのお家があります。

 

一件目。体験プログラム先のお宅です。

 

私が中沢浜で出会った最初のひとり。
草ぼーぼーの広いお庭のおうちでした。
お庭のすみっこで椅子に座っている小さな92歳のおじいちゃん。
足下の草を少しずつ、少しずつ、鍬でもって掘っていました。

 

「ここ、ぜんぶ畑にすんだぁ。」

 

この言葉が今でも頭に残っています。

 

津波でやられてしまって、今は高台に引っ越したけど、このお家も大切にしています。

 

体験プログラム、このおうちでやりたい!って思ったきっかけです。

お手伝いさせてくださいって言ったら、なんと本当は予定があったのにご家族が予定をずらしてくれました!

 

体験プログラム当日、どうですかー?って聞くと

「いつもは振り返るとまだいっぱい草がある。でも今日はあんなに進んでるなぁ。」

アクションプランに誘ったときは

「行くかー!」

ってパァァッて笑顔で、即答なんだな。なんか、すごくキュンとしました。

最終報告会にも来てくれて「頼んだぞ」って強く握手してくれて、
私たちの話を聞きながら一緒に涙を流してくれて…
その涙を見て思わず泣いてしまったメンバーもいました。

 

思い出すだけでキュンとして熱くなりますね。

 

後から聞くと、震災当時ボランティアの人にお世話になったそうで。
その感謝の気持ちがあったからこそ予定を変えてまでお願いを聞いてくれたんです。

 

団体は違うけど、バトンが繋がれたんだなって気づいた瞬間でした。

 

二件目。民泊先のお宅です。

この人は14期でも有名な人物となりました。笑

一言で言うと、広田のことを好きじゃない人。

 

私はどうも、嫌われ者が好きというか、、
そう言う人をより愛したいと思う性格のようで、昔からそんなでした。
関わってみると結構愛嬌のある人ばかりだったりするんですよ?笑
「なぁーんだ、良いところばっかりじゃん!」ってね。
(あ、これ悪い人に引っ掛かってしまうタイプですね!笑)

 

みんなと距離を置いている人って、強いんですよ。
自分を持っていて、頑固で。
“我、此処に有り”
みたいな感じで格好良くないですか?笑

 

私にはそういうところが足りないんですねぇ。
周りに変わってもらうより自分が変わる方が効率的だ…とか、
こう言われたからこうしなきゃ…とか。
自分の感情とは裏腹に周りに合わせることばかりしていて!
空気読みすぎてる私、空気みたいだなって。

 

そういうものを打破してくれたのは、
14期の仲間と広田の人でした。

「周りに合わせるんなら、しーちゃん居なくてもいいじゃん!」

「自分がいなくてもチームが進んでいることを怖く思ってほしい!」

「思っているだけじゃ伝わらないよ、伝えなきゃ!」

こういったストレートにぶつけてくれた言葉、今でも毎日の瞬間瞬間に頭を過ります。
伝えてくれた仲間には本当に素直に感謝しています。

 

だからこそ、できたことなのかな。
14期では耳タコ〜ってくらい有名なんですけど、
町で孤立している一人の頑固な男性に出会いました。
でもとってもあたたかい人です。

 

いろんな人に「あの人は難しい人だよ」って言われました。
本人にも「もうたくさんだ」って言われました。
「難しい人なのかな」ってあきらめかけたこともありました。

 

私はあの日その人に、広田の人へ当てる言葉以上の態度で想いをぶつけました。

下手すりゃ危ういくらいの言葉をぶつけました。

 

最初は反省しました。
でも、伝えなきゃ、伝わらない。
目の前の人の”やりたい”に手を差し伸べたい。
「本当は皆と仲良くなりたい」っていう気持ちに。

 

背中を押すのもいいんですけど、自分で火を着けてほしいからこそ、
「差し伸べた私の手を掴んで上がってきてほしい!」
という想いでやったことでした。

 

アクションプラン当日、その人は来てくれませんでした。

 

参加してくれた町の人で空間に笑顔があふれて、とても幸せでした。
幸せだったんですけど、どうしても一瞬、

 

— もし、あの人がここに居たら…未来は変わっていたのかなぁ —

 

この想いがサーッと、まるでドラマのように空間がスローモーションみたいになって過りました。

 

アクションプラン後
14期みんなが幸せいっぱいの感動を語っている中自分だけ、
一番連れてきたかった人を連れて来れなかった悔しさを吐き出してしまいました。

 

でも!そのとき一緒に胸を熱くしてくれた仲間がたくさんいた!

 

そして、あきらめずに翌朝、その人にまた気持ちを伝えた!
そしたら最終報告会に来てくれたんです!
更に14期のみんなもその人に駆け寄ってくれた!!
あの光景は忘れられませんね!!!

 

みんなが自分のことのように喜んでくれた。
みんながいなかったらできなかった。
14期のみんなには感謝しきれません。

 

というように、私がこの半年間で得たことは

①その人の”やりたいけどできない”に本気で手を差し伸べる

②自分の感情をアウトプットする

ということです!

 

“想いを伝える”

ということは、人と人とのコミュニケーションです。

「こうしたら大抵人はこう動くよ」なんてことはないって思ったんです。

説明書が効くのは機械だけ。
人にはいくら説明書を投げても通用しない。
だって気持ちがあるから。

「何故その人を動かしたいのか、その想いをぶつける」
私は広田とひとりひとりが未来に向かって一歩ずつ踏み出していく小さな瞬間ひとつひとつを応援します。

関連記事

  1. チェンジメーカースタディープログラムのサイトがオープンしました!

  2. 「人」を本当に成長させるものは。

  3. 新たな挑戦の場

  4. 『想いの先』

  5. 今を生きていることの素晴らしさ

  6. 第6期ChangeMakerStudyProgram スタッフの思い …

  7. 「まだわからない!」

  8. 第5期ChangeMakerStudyProgramスタッフの想い〜な…

年月別

Change Maker Study Program by Change Maker 事業部

岩手県陸前高田市広田町字山田52-6
TEL : 0192-47-5747
E-mail : changemakerprogra01@gmail.com

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。