10期参加メンバー
中央大学法学部3年 小倉圭賀
今まで私は大切な人たちと連絡はとっていても、東京から地元が遠い、時間がないなどを理由に会えなくても諦めることが多かった。
でも、広田で過ごす中でたとえ初対面であっても、たった五分の会話でも、直接会わなければうまれなかった喜びや悲しみがあると気づいた。
それは会ったからこそ強く感じられた感情であって、強く感じたからこそまた会いたいと思えた。
もっとその人の笑顔が見たくなり、もっと話をしたくなり、少しでも時間があれば足を運んだ。限られた時間でも自分自身が会おうと思えば会えないことなんてなかった。
そう思い始めたきっかけは、おばあちゃんと一緒にご飯を作ったこと。
一人暮らしでなかなか人とご飯を作る機会がなかった私にとって貴重な時間であり、腕を振るうおばあちゃんの笑顔は本当に素敵で幸せな時間だった。
また、近所の人が野菜を持ってきてくれて、その人に作った料理をおすそ分けする。と繋がりがどんどん広がっていくことに心地よさを感じ、もっと人と関わりたい、この繋がりを大事にしたいと思うようになった。
東京に戻ってからもこの気持ちを大切にして過ごしている。以前より頻繁に連絡をとるようになったり、時間を作って会いたい人のところに行ったり、と少しずつだけれど確実に繋がりが強くなっているように思う。