思い合う一週間

第10期 Change Maker Study Program スタッフ 宮内航

東京工科大学デザイン学部 空間と演出コース 4年

8期(2016.03) 参加者

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こんにちは!

先日、久々に会う仲間と「焼肉食おうぜぇぇーーーいえぁぁぁぁーーーー」と数日前から盛り上がっていたのに当日胃痛でお肉の香りしか堪能出来なかった宮内航です。

おかげで肉を楽しみながらもカロリーをまるで摂取しないという聖人のように禁欲的な愉しみを経験することができました。

神様ありがとう。(真顔)

 

さて、僕の「焼肉が楽しみたい」という思いは神様には届きませんでしたが、「思いを伝える」って難しいことだと思いませんか?

それと同時に「思いを受け止める」ということもなかなか難しいことだとも思うのです。

それを痛感させられたのが、今年の3月。

僕は春季CMSP参加者として初めて広田町に行き、そこで得た仲間や時間、そして広田という町が忘れられなくて、今回、夏季CMSPのスタッフをしようと決めました。

今回はそんな春季CMSP、その中の僕が参加した「8期」で何があったのか、ということについて。

 

僕たちは広田町で現地の人のおうちに泊まったり、お仕事を手伝ったりしながら町の魅力や課題を発見していき、それらを持ち帰って「アクションプラン会議」を行います。

5日目_797

広田に滞在する1週間のうちの6日目に、発見してきた課題の解決を図る半日のプラン=「アクションプラン」を行うのですが、それを企画するために毎日行う会議です。

8期の中で更に3つグループに分かれて、それぞれのグループでアクションプランをたてていきます。

メンバーは、東京で一度だけ顔合わせしたもののほぼ見ず知らずの大学生達。なかなか発言できなかったり、不安があっても打ち明けられなかったり。

そんな風で会議が進んでいくと、行き詰まった空気になり、話し合いが進まなくなる。

8期のリーダーの発案で、「今、このグループに対して一人一人がどんな感情を抱いているか?」について話すことになりました。

 

僕が言えずに抱いていた思いは「みんなが本当に納得して進めているのか」でした。

僕の発言量が多いから、みんなが話しづらい空気になっているんじゃないか?

…でもみんなが本当はどう思っているのか聞けずにいた。みんなに「自分のせいで話しづらかった」と言われるのが怖くて聞けなくて、どうすればいいのかわからなくなった。

そう伝えると、「話してる内容がわからなくなったりしたこともいっぱいあったけど、わかってないのは自分だけだと思って言えなかった」と1人の子が言ってくれました。

また別の子は、「航は話し終わった後に相手の目を見るけど、話してるときには人の目を見ていない」と伝えてくれました。

自分の発言に対して、相手はどんな感情を抱いているのか。

「共感」なのか、はたまた「不安」なのか。僕は、それを見落としていた。そのことを指摘されたのでした。

 

自分の不安や、思いを伝えるっていうことも、実は結構難しいなと気づきました。

でも、伝えなければ自分はずっと不安なまま、そしてどんどん不安に押し潰されて何も言えなくなる。

伝えれば、答えてくれる誰かがいる。

そのことに、気づくことができました。

 

泊 風景_6761

 

広田の人もそう。

僕たちの1週間分の思いを乗せたアクションプランとその報告会の前に、フィールドワークといって広田の人のお家を一軒一軒回って思いを伝える時間があります。

言うなれば訪問営業のよう。

アクションプラン前日、初めてこれに行った時、僕はとても苦手で全然思いを伝えることができませんでした。

「東京の方から来ている大学生で~」

「広田の人と仲良くなりたくて交流会のようなことをするんですけど…」

不安ながらに伝える言葉はどこにも響かなくて、誰一人として僕の呼びかけで来てくれる人はいませんでした。

 

それがすごく悔しかった。

 

広田で過ごして感じたこと。

アクションプランまで考えてきたこと。

それらは全部本物で、出会った人一人一人に本気で向き合ったから生まれ得たもので。

だから躊躇して伝えられないのはもったいないとかじゃなくて、ただひたすらに悔しいことなのだと気付きました。

 

アクションプランの翌日、報告会の朝。

二度目のフィールドワークの時、広田を必死に走り回って、一軒一軒思いを伝えて回りました。

「僕は広田に来て、人の温かさを知ったんです」

ボランティアの体験談だとか、道徳の教科書にでも載っていそうな、ありふれた言葉。

だけどそこに乗っかっているのは紛れもなく僕が1週間で感じてきた猛烈な思いで、どう聞こえるかなんて問題じゃなかった。

 

もちろんそうやって伝えれば、伝えた全員の人が来るかと言えばそういうわけでもありません。

1軒、仲間が訪問したお家で、足が悪くて行けないと断わられたおばあちゃんが住む家がありました。

それは僕らの思いがどうとかではないから、仕方ないと思って別のお家を回っていました。

いよいよ報告会の時間も迫ってきて、会場に帰る道の途中。

そのおばあちゃんの家を通り過ぎようとしたその時。

 

おばあちゃんが声をかけてきて、

 

「ちょっと待ってろ」

 

と言うのです。

 

何かと思って待っていたら、足が悪いのに、なんだか重そうな段ボールを抱えて近寄ってきました。

「こんな早い時間から回ってんじゃ朝飯も食ってないんだろ、持ってけ」

と、段ボールを僕らの目の前に置きました。

中は、菓子パンやら鍋焼き(広田町でよく食べられているパンケーキのようなもの)やらでいっぱいいっぱいになっていて。

卒業式でもあくびの涙しか出てこなかったのに、その時はぼろぼろ泣きました。

 

思いって、伝わるんだな。だけじゃなくて。

僕らの思いを受け取って、こうして返してくれる人がいるんだなということ。

裏側のない思いを伝え、受け止め、返すことが、ここではできるんだな、ということにただ心を揺さぶられて泣きました。

お涙頂戴とか、全米が泣いたとか嫌いなんですけど、広田町では本当に心が揺さぶられる瞬間がある。

 

思いを伝える。

 

思いを受け止める。

 

そして、思いを返す。

 

広田町での一週間が終わった後、絶対にまた会いたい仲間と、帰りたい町ができます。

 

8期の仲間と、今度こそはお肉食べれる状態で会いたいなって思います。

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