僕と魔法とCMSP

〈僕と魔法とCMSP〉

春期Change Maker Study Programスタッフ馬郡一嘉

12_20まご顔

 

「私は、思ったものが簡単に手に入らない人間がうらやましいわ。」

 

映画『奥さまは魔女』に登場するヒロイン、サマンサの言葉です。

僕はこのセリフに、とても考えさせられたことがあります。

 

私たち人間はよく「思ったものが簡単に手に入ればいいのに」と考えます。そして、願ったことがなかなか実現しないことから、苦しみを抱えてしまいます。

しかし、どんな願いも叶えられる本物の魔女サマンサから見れば「そんな人間の不自由さこそがうらやましい」ということなのでしょう。

 

彼女は決して、皮肉で言っているのではありません。

たとえどんなに目の前の課題が大変だからといって、それを魔法の力で解決して、ほしいものを一瞬で手にしたら、まったく面白くもなんともないということです。

 

僕が先輩からCMSPを紹介された日、最初に思い出したのがこの言葉でした。

 

人間に与えられた、課題を乗り越える面白さってなんだろう。

ゼロから何かに挑戦することは、そんなにワクワクすることだろうか。

ここに行けば、自分もそのワクワクを体感できるかもしれない。

 

人間誰しも、心のうずきはごまかしきれません。

 

本が好きで、頭の中で考えごとをすることが何よりの楽しみだった僕は、ある日突然、ほとんど関心のなかった地域貢献のNPOに参加することにしたのでした。

 

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それから早3ヶ月。CMSPは間違いなく、僕に良い影響を与えてくれています。

 

CMSPには、「地域活性化が簡単に実現したらいいのに」などと考える人はいません。

しっかり今の現実と向き合ったうえで、「自分に何ができるだろう?」と考えている人ばかりです。

 

「思ったものが簡単に手に入らない。つらい。」ではなく「思ったものが簡単に手に入らない。だからこそ楽しいし、価値がある。」という人が集っています。

 

まさしく、サマンサも憧れる「人間らしい人間」たちではないでしょうか。

 

12:20写真2

 

そんな人達に囲まれて、今、僕はとってもワクワクしています。

これからの自分たちの挑戦に、そしてこの春、何十ものチャレンジが陸前高田で生まれることに。

「どうだサマンサよ、うらやましいだろう!」って胸を張ってやりたいくらい。

 

今の世の中は、インターネットやスマートデバイスなどの「魔法」が普及したことで「思ったものが簡単に手に入る」方向へとシフトしています。僕らの生活が豊かになることは、とってもいいことです。

しかし、私たち一人ひとりが「魔法使い化」することで「人間らしさ」を忘れてしまうのは、とってももったいないことではないでしょうか。

 

便利な時代だからこそ、CMSPで「人間らしく」生きてみる意味は大きいのかもしれません。

お読みくださり、ありがとうございました。

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