春季ChangeMakerStudyProgramスタッフ 山﨑風雅
「誰かに何か、与えた分だけ返ってくる。
ただし、与えた相手から返ってくるとは限らない。」
広田にいると、町の人からいろんなものを頂きます。
挨拶回りに行き、戻って来たときには、
両手いっぱいに野菜や、くだものや、お菓子を持っていたり。
時にはお茶っこに誘われ、ご飯を一緒に食べて、お風呂まで入っていきなさい、なんてことも(!)
もちろんそれらは「タダ」で、
そこに金銭のやりとりはありません。
理由はそれぞれ、
畑仕事の手伝いという労働の対価であったり、
「来てくれただけで嬉しいよ」という気持ちであったり。
それ以外にもいろいろと、
いや、もしかしたら理由なんて無いのかもしれません。
せかせかした都会で、めまぐるしい日々を送っていると、
与えることが「損」に思えてしまう時があります。
もったいなくて、お金も時間も、独り占めしたくなってしまうような感じです。
そんな普段の生活からちょっと離れて、車で7時間、
広田には、
誰かに与える、
もらった人は嬉しくなって、
また 何かお返ししたくなる。
そんな暖かくて幸せな循環があると感じました。
誰かのために、
広田のために、
何かしたくなる。
初めての場所なのに、なんだか優しくて、あったかくて、
すぐにまた帰って来たくなるような居心地の良さは、
そんな素敵な循環から生まれるものなのかもしれません。