今回はしのたんこと丸山 詩乃の声を発信していきます。
丸山 詩乃(しのたん)
私は、初めて広田に来た最初のころ、広田のためにといっても、たかが大学生20人で何ができるんだろうと思っていました。
お金もないし、相手は東日本大震災でいろんなものを失ってきた方々です。
ためになることを何かしたいという、ふわっとした思いを持ってはいても、半信半疑な状態でした。
でも、1週間を通して広田の方と触れ合い、心づくしのおもてなしをしていただいたり、大学生がきっかけとなった三陸館の話、広田PRCMの話をきいたりしていくうちに、大学生でもできることがあるんだ、よそ者の私たちをこんなに受け入れてくださるこの人たちのために何かしたいと、強く思うようになりました。
私は、大学生になってからは特に、本気になるってことをあまりしてきていませんでした。
何か課題があったとき、それをこなせばいいや、終わらせればいいや、という風に思い、なあなあで済ませてしまうことが度々ありました。
しかし、AP会議の中で一人一人の気持ちを聞いたり、広田の方々のやさしさに触れたりするうち、こなそうとしてきた自分が恥ずかしくなりました。
中途半端な気持ちで中途半端なことをしても、広田の方々は嬉しくないだろうと思いました。
それからのAP会議はとても楽しかったです。
広田の人たちがどうやったら喜んでくれるか、そしてそれを想像してわくわくするか。
わくわくする、気持ちが乗るって大事なことだと、本気になって取り組むっていうのはすごく楽しいことなのだと、改めて感じました。
今までの大学生活、その場だけが楽しいっていう時間はたくさんあったけど、心から、わくわくする、続けたいって思うような時間は少なかったような気がします。
自由な時間が大量にあり、やろうと思えば何でもできる大学生という時期を、ただただその場限りの楽しい時間で潰してしまうのはもったいないです。
今だからこそできるわくわくすることを、これからもっと探していきたいと思いました。